自分は自分自身で守れ
似たお店が増えました。
スタッフも似たり寄ったり。
可もなく不可もなく。
飲食店の質を上げる標準化セオリーが店長不在でも運営できる店を作りました。
働いている人間は、毎日毎日同じ繰り返しで飽き飽き。
店長未満のベテラン社員は半分店長、半分一般社員の気分で先行きに不安を感じています。
それでも自動的にお客様が来て、給与が出るうちはよかった。
ウイルス感染対策などの逆境で客足が遠のくと本当にこの店は、もっと言うと飲食業は、世の中に必要とされているのかと不安になります。
本社も上司も何もしてくれないとあきらめていませんか?
言われるまま、思考停止。
まるで、奴隷だなと自虐したくなります。
結論から言います。
本社も本部も上司もあてにするな。
自分は自分自身で守れ。
奴隷船から抜け出すには力が必要です。
腕力?誰かとたくらんで抜け出す?
逃げ出せば、奴隷として一生逃げ続けるはめにも。
奴隷生活から抜け出す方法が例えば「論語と算盤」渋沢栄一講演録にあります。
- 「志」。
- 正しいやり方で売上と利益を生む方法。
- 利益をもたらすお客様との信頼関係の作り方。
「正しく稼ぐ力」と「お客様」があなたの財産になります。
力をつけて会社を変革するか。
あなたの力をより発揮できる船に移りましょう。
店長未満の悩み
- 人材育成、情報収集、商品開発などの時間も予算がない。
- 存在意義、存在価値まで考えられない。
- 企業理念やミッションも現実と違いすぎてぴんとこない。
- 自分のたった一つ一回の人生がっこれでいいのか不安。
実は、これらは、私自身の悩みでもありました。
この20年以上、約35店舗18業態の飲食店にスタッフや店長、営業企画統括、経営者の立場で携たずさわってきました。
短期アルバイト以外は、全て正社員として勤務。
円満退社、10年経営した店舗も焦つき負債ゼロで廃業しています。
たずさわった業種業態をざっと上げます。
- カフェレストラン 朝食、ランチ、ディナーの3業態
- クラブ(DJバー) 坂本龍一教授もいらっしゃいましたよ!
- アメリカン・ダイナー 「ビバリーヒルズ青春白書」に出てくる業態です。
- オステリア(イタリア居酒屋) 東京ではカプリチョーザが全盛でした。
- リストランテ(イタリアストラン) JAZZピアニスト大江千里さん、GRAYさんご来店が自慢です。
- 大衆居酒屋 30席から460席の店舗を経験
- 天ぷらレストラン トヨタ自動車博物館そばショッピングモール街
- エル・ブジ風カジュアルパフォーマンスレストラン 液体窒素を使ったりする料理です。
- 肉バル トロトロの花畑農場の焼きチーズをかけます。
- 三毛作のレストランバー プロントです。
- ワインバー 新橋の繁盛店です。
- 焼肉屋 厨房ではブラジル人がラテン音楽でノリノリで肉を切ってました。
- 昭和のテーマ居酒屋 昭和歌謡が流れます。
- ホテルのレストラン 逆張り好きのカリスマオーナ。
などです。
幸運なことに行列ができる店も作ることもできました。
幸運というのは、事業にタイミングが欠かせません。
成功できた店は、店内のインテリアから空調を含めた
- 内装外装設備などハードの適正な質
- 営業
- 商品
- 販売促進
- パブリックリレーションズ
それぞれの責任者がタイミングよく、同じ方向に向かっていました。
店長未満に欠けているビジョン
店長未満の社員は、店長になって、店を良くしたい。
あるいは、他店へ移って待遇を上げたいと望んでいます。
相談を受けることがあります。
その際は、考え方の方向だけ修正してあげます。そして、給与水準が高く、倫理観も上等な優良外食企業が幹部研修に採用してきた教本や映像などのコンテンツを薦めています。
自ら学び動き始めるのがスタート地点だと考えています。
ところが、買う、手元に置くまではするのですが読むまでに至らない。
成長したかなと楽しみに「読んだ?」と感想を聞いても、いつまでたっても、日常業務を理由に実行しない。
ちょっとした飲食業の特集番組も興味は示すが観るまでに至らない。
自分の意志で、身銭を切って購入していながらです。
はじめは、怠けものだとあきらめていたました。
ところが彼らに大きな重要部分が抜け落ちていることに気づきました。
それは、飲食業でこのような人物になりたい、このようなスタッフを育てたいという「自らの志」です。
自分がどうなりたい、自分がどうしたいという自分の志が抜け落ちているように感じます。
「自分のビジョン」です。
本部が上司が同僚については、堂々と正論を主張できます。ところが自分の生き方が抜け落ちているように感じます。
会社や上司の顔色を見て生きた会社員の終身雇用、年功序列の悪しき習慣が他責で考える文化を作ってきたのかもしれません。
自らのビジョンから広がること
具体的には、今年、採用した学生アルバイトがいたとします。
3年後の卒業して就職していく時には、こんな人材に育て上げ、送り出してあげたいというビジョンです。
就職先でどこでアルバイトしてきたの?と上司を感心させられたら、こっちのものです。
店長冥利に尽きます。
脱線しますが「日本マクドナルド」で学んだスタッフには、現場感覚で、感心させられることが何度かありました。
学生アルバイトへの愛情
学生の親なら、子供の成長を当然願っています。アルバイト先で過ごす時間は、親と相対している時間よりも長いもしれません。学校の先生よりも影響力のある大人である場合もあるでしょう。
学生の意欲がお客様との絆になる
学生の将来の就職先の希望があるなら、指導方法も通常営業に絡めて活用できます。
就職したい業種がまだ決まっていないなら、いろいろな業種のお客様と仲良くなって、業界のことを聴いてごらんとアドバイスもできます。
お客様も前途有望な若者に助言することを楽しむはずです。
これこそが地域に根付く店づくりにも繋がっていきます。
ビジョンが明確だと、アルバイト育成一つの事柄さえ、店全体のビジョンを実像化する行動に広がっていきます。
店長未満社員の現実
ところが現実は、自分の1年後さえ、ビジョンできずに日常に追われています。
まじめな社員ほど自分個人の幸せを悪だとまでは思っていないにしても自己犠牲の思考停止で指示通り業務をこなし、アルバイトの幸せにまで思いが至りません。
せいぜい「今日は、ごくろうさん。明日もよろしくね」とねぎらうのが精一杯でしょう。
店を良くしたい、勉強したい気持ちはあるが日々の発注業務や本部への提出書類やシフトの調整など、日常業務に追われ、学生啓発どころか自分の幸せさえ考えられなくなってしまいます。
改めて店長未満社員の悩み
- 勉強する時間がない
- 日々の業務の疲れでモチベーションが持続しない
- 会社や本部が何も支援してくれない
悩みの解決法
- 今日からでも現場に生かせる実務に即した情報を短時間で吸収する。
- 自ら売上利益を上げ、給与や時給を上げる自責主義と実力をつける。
- 志を立て、学ぶ習慣をつける。
このコンテンツの目標
- 店長マネージャーの素養を育てるコンテンツの実践要約
- 店長マネージャー実務の実践
- パブリック・リレーションの実践
いい店を作っていく事が人間の質、品格を高めます。
さて、いい店とは何か。
お客様の気持ちから見た3つのいい店です。
- 毎日でも通いたくなる店
- 大切な人を連れて行きたい店
- 並んででも入りたい店
誰も手伝ってくれなくても
自分の力で立ち上がり
周りを巻き込み
独自の文化を作っていく。
新しいレストラン・カルチャーを創る同志を募っています。共に学んでいきましょう。
10年経って、同じ学びの時を過ごした今を思い出し
思いを次の世代に引き継いでいけるように。
新しいレストラン・カルチャーを作る学びのコンテンツ開講です。
このコンテンツ開講の初心表明とさせていただきます。